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富山県で強姦事件が2件起き、タクシー運転手だった柳原さんがモンタージュ写真に似ているということで警察に呼ばれ、被害者2人の面通しなどから
犯人にされてしまい、弁護士や検察官や裁判官などにも無実を訴えたが自白しているからという理由で取り上げられず、有罪となり服役した 仮出所後に
鳥取県の土木作業員が富山県の強姦事件についても自供、真犯人であることがわかった 柳原さんは再審で無罪が確定したが、なぜこういうことが起こったのか?
研究してみよう 人間の記憶などというものが、いかに曖昧なものか?ということがわかってくる
●富山強姦冤罪服役事件の時系列
2002年1月半ば 富山県内で39歳男性の逮捕容疑の強姦事件が発生(真犯人は石川県内で土木作業員をしていた51歳男性)
2002年3月半ば 富山県内で強姦未遂事件発生、この時39歳男性が自宅から2回電話(真犯人は石川県内で土木作業員をしていた51歳男性)
2002年4月8日 富山県警氷見署が3月半ばの強姦未遂事件で39歳男性を8時間任意聴取
2002年4月14日 強姦未遂事件で39歳男性を9時間任意聴取、この時、兄宅に電話して「認めさせられてしまう」と泣きじゃくる
2002年4月15日 富山県警氷見署が3回目の事情聴取、39歳男性が容疑を認め、逮捕される
2002年4月16日 富山地検に送致、この時39歳男性は、検察官、弁護士、裁判官に犯行を否認する
2002年5月5日 処分保留で釈放後、今度は強姦容疑で再逮捕される
2002年5月24日 強姦罪で起訴される
2002年6月13日 強姦未遂罪で起訴される
2002年11月27日 富山地裁高岡支部で懲役3年の実刑判決
2005年1月 富山県警氷見署に強姦事件で誤認逮捕された39歳の無実の男性が福井刑務所を仮出所
2006年8月 鳥取県警が強制わいせつ容疑で松江市の無職の51歳の男性を逮捕
2006年10月 富山県警氷見署が2002年の富山県内の強姦事件、強姦未遂事件の容疑で松江市の無職の51歳の男性を逮捕
2006年11月半ば 鳥取県警が逮捕した51歳男性が福井県の強姦、強姦未遂事件を自供した(現場のクツ跡が一致した)
2007年1月19日 富山県警が39歳男性を誤認逮捕したことを認める
2007年1月23日 富山県警幹部と富山地検検察官が冤罪で逮捕、服役した39歳男性に謝罪
2007年7月26日 富山県警本部長と富山地検検事正が、冤罪で逮捕服役した39歳男性に謝罪
2007年2月9日 富山地検高岡支部が、39歳男性の無罪を求め再審請求
上記の富山強姦冤罪服役事件について警察庁が調査を行った 無実の人間を逮捕、3年近くも服役させたのだから調査は当然といえば当然だが、
被害者の証言でモンタージュを作り、柳原さんが勤務するタクシー会社に配布したところ、「柳原が似ている」との通報が富山県警氷見署にあり捜査が始まった
まずは、富山強姦冤罪服役事件についての警察庁の報告書を見てみよう 要旨は下記の通り
1、アリバイの見落とし
逮捕容疑となった強姦(ごうかん)=第1事件、強姦未遂(ごうかんみすい)=第2事件のうち、第1事件で押収した柳原氏方の固定電話の履歴には
第2事件当日の架電記録が含まれており、同履歴を精査していれば、第2事件の容疑時間帯とされる午後3時前後に同氏の実兄宅に荷電した事実を確認しえた
ところが、この履歴について、第1事件の容疑性を裏付ける積極証拠になり得るという観点から検討したため
第2事件での同氏のアリバイの存在をうかがわせる荷電状況が記録されていることに気づかず、
容疑性を否定する消極証拠をなり得るという観点からの検討が十分なされていなかった
両現場には、同一の靴と考えられる足跡痕が残されていたが、同氏かたなどから足跡と合致する靴を発見することができなかった
同氏の供述は、当初の「捨てた」から最終的には「燃やした」と変遷したが、裏付けを取ることはできなかった 購入先も解明できなかった
さらに、足跡痕に合致する靴のサイズは25.5センチ前後で、同氏が平素着用していた靴のサイズ24.5センチとの矛盾点について十分な検討が行われなかった
第1事件の被害者は、凶器はサバイバルナイフのようなもので、チェーンのようなもので後ろ手に縛られたと供述したが、同氏宅からは発見されなかった
同氏は取り調べに対し、果物ナイフと自宅のビニールひもを使ったと供述したが、被害者の具体的供述を踏まえれば、同氏の自白に依拠した捜査は慎重にあるべきだった
2、容疑者特定証言の過大評価
被害者両名に似顔絵や面通しによる確認をした結果、同氏が容疑者とする供述を得ている
しかし、面識のある人物や長時間の対話で相手の人相体格を十分に認識する機会があったわけではなく、初対面の相手をわずかな時間目撃した状況であり、
容疑者特定供述を過大評価すべきではなかった
3、不当な取調べ
同氏は、任意の取り調べに、当初は容疑を否認したが、その後は大筋で認めた
1回目の逮捕後の検察官の弁解録取と裁判官の拘置質問にも同様に否認した以外は、自白を維持していた
本件では、捜査員による暴行や脅迫は認められないが、積極的に供述しない同氏の供述態度から判断すれば、自白が真意か否か慎重な検討を行うべきだった
4、供述の裏付け不足
あらかじめ、捜査官の知り得なかったことで、捜査の結果、客観的事実と確認されたもの(秘密の暴露)の有無をはじめ、きめ細かな注意を払い
得られた供述の裏付け捜査を徹底する必要があった
しかし、同氏が大筋で自白している以上、容疑者に間違いないとの認識から脱却できず、容疑性を否定する方向について検討できなかった
5、不十分な捜査指揮
客観的証拠の脆弱性(ぜいじゃくせい)や同氏の供述状況を考えると、積極証拠だけでなく消極証拠んついても十分な吟味・検討が必要であり、
捜査幹部自らが各種証拠とその証拠価値に照らして容疑性を認定すべきだったが、そうした指揮は十分に行われなかった
警察庁の報告書の要旨を読んでみて、捜査官が柳原氏を犯人と判断した理由は恐らく、被害者の2人の女性の証言だろう 2人の被害女性が柳原氏を
「似ている」とか、「この人です」とか証言したものだから、犯人にされてしまったものだろう それでその他の電話のこととか、靴のこととかの捜査が
なおざりにされてしまったものだろう 被害者の証言は捜査員の心象形成に強い影響を与えるものだろう 被害者が2人も「この人です」と言っているのだから
「柳原氏が犯人で間違いないだろう」ということで、突っ走ったものだろうが、強姦事件という極めて異常な心理状態、しかも短時間の中で犯人の姿形を
ハッキリと覚えているということは難しいだろう 人間の記憶などは曖昧なもので時間とともに曖昧さを増していくものだろう
この事件では捜査官と柳原氏の問答について力点が置かれた報道が多いようだが、力点を置くべきところは、被害者2人の女性の面通しなどの状況、どの程度の
証言だったのか?にスポットを当てるべきだろう 最近多い痴漢冤罪事件などについても被害女性の言い分を鵜呑みにした挙句に冤罪というようなことが多いようだが
この「富山強姦冤罪服役事件」についても、被害2女性の証言を鵜呑みにし過ぎたのが冤罪を生んだ第一原因ではないのだろうか?被害者というとどうしても
証言内容の精査が甘くなる?ましてや女性の証言ということで、さらに精査が甘くなった、しかも2人も証言している、それで柳原氏が犯人に仕立てられたものだろう
捜査機関も被害者の証言を鵜呑みにしないという心得も必要だろう とくに痴漢や強姦などの犯罪については、そういう心がけが必要だろう
それにしても、冤罪で有罪になり、服役した柳原氏は気の毒だ
●9月3日(月)●
毎日新聞の「記者の目」というコラムに「富山強姦冤罪服役事件」について書いてあった 「冤罪被害者の柳原さんに警察や検察は謝罪したが、裁判所は
一切謝罪していない、しかも再審の裁判に当時の捜査官などを呼ばず、これでは真相解明など出来ない」という内容だが、もっともなことだ
再審の裁判官は「再審は有罪か?無罪か?を決める場所で真相を解明する場ではない」というのが裁判官の言い分らしいが、これでは冤罪被害者の柳原さんも怒るだろう
冤罪の判決を言い渡したのは裁判所であって、裁判所にも冤罪を作り出したことに責任がある 木で鼻をくくったようなことを言わず、とりあえずは柳原さんに
謝罪するのがスジというものだろう 謝罪もせずに「捜査官を呼ぶ必要は無い」との判断のようだが、世間の常識からはかけ離れた判断といわざるを得ない
最近は「トンデモ裁判官」などというあらぬウワサもチマタでは飛び回っているようだが、「富山強姦冤罪服役事件」の流れを見てみると、そういうあらぬウワサも
無理からぬものがあるようだ こういった冤罪事件についての検証するシステムが出来ていないことも冤罪多発の要因だろう
過ちを犯しても謝罪する必要が無い、ペナルティが無い、というのは問題だろう これでは冤罪が多発するのも無理は無い 常識的に考えて理解しがたい
冤罪被害者の柳原さんにしてみれば、「捜査官、検察官、裁判官ともに自分と同じように刑務所に入ってもらいたい」と内心では思っていることだろう
「官は悪を為さず」という論理がいまだに生きているようだが、冤罪というハッキリとした事実をつきつけられても謝罪しないというのは、官とか民とかいう前の
人間としての資質に問題がある人種ではないか?と推定せざるを得ない どうにも理解しがたい人種のようだ
●08.25富山県警氷見署の痴漢冤罪服役事件の被害者が実名「柳原浩」を名乗り、顔写真も公開、「逃げも隠れもせぬ」「冤罪防止に口先だけでなく実行を」と
最高検察庁が、富山痴漢冤罪服役事件と鹿児島選挙違反全員無罪事件について調査、8月10日に、その報告書を公表した
同時に、地方検察庁に対し、自白偏重の捜査を改めるように異例の通達を出した 冤罪事件は社会の安定を根底から覆す重大犯罪であるばかりではなく、
社会に与える悪影響は計り知れないものがある 捜査機関、司法関係者、マスコミなど真摯な反省が求められる深刻な事態に陥っているようだ
●富山痴漢冤罪服役事件についての最高検察庁の調査報告書の要旨
・電話の通話履歴からアリバイの存在がうかがわれたのに、慎重に吟味しなかった
・現場の足跡の合致する靴が男性宅から発見できなかったことを慎重に検討する必要があった
・現場の足跡は28センチ、男性の足は24.5センチだが、整合性を意識した捜査はせず、靴の入手先の捜査もされていない
・凶器のサバイバルナイフが見つからなかったことは男性の犯人性に疑いを生じさせる事情だが、男性宅で押収した果物ナイフを凶器と認定してしまった
・被害者の供述を元に作成した似顔絵が男性に似ていることに目を奪われた
・男性は取り調べ当初と逮捕直後は犯行を否認したが、それ以外では自白した
・しかし客観証拠の脆弱性から、自白の信用性を慎重に検討する必要があったのに自白に過度に依存した
・取調べでは男性が積極的に供述するのではなく、検察官の誘導がうかがわれる
・男性の口が重いためと考えたようだが、慎重な姿勢が足りなかった
・主任検察官は捜査経験が豊富とは言いがたいのに、富山地検高岡支部長検事は直接記録を検討したり、綿密、的確な指導をしなかった
●鹿児島選挙違反全員無罪事件
・供述の信用性の吟味が不十分だった
・具体的には、
1、買収金額や会合回数が常識と異なる点について供述内容の不自然さ
2、現金供与の事実を認めた6人の供述内容が変遷を重ねているこお
3、供与された現金の原資や使途先の解明について客観証拠による裏づけが不十分だったこと
4、供述に含まれるはずの「秘密の暴露」や当時の具体的な体験がないこと
5、判決で、威圧的と指摘された警察での取調べ状況を把握しておらず、自白も批判的に見なかったこと
・アリバイの成立の有無について、基本的な捜査を十分にしなかった
・捜査態勢は質量ともに見劣りしたため捜査が後手に回った
・地検の上司からの指導も不十分だった
・十分な争点整理がないため公判の長期化を招き、初公判から判決まで約三年八ヶ月を要した
・被告らの身柄拘束期間は八十六日から三百九十五日に及んだ
・公判での立証計画を検討する時点で期間短縮に配慮し、罪証隠滅工作が危惧される者の証人尋問を先行させるべきだった
●最高検察庁の2冤罪事件による再発防止策
両事件ともに、捜査の基本にかかわる多くの問題を含む
特に
1、証拠の慎重な吟味
2、警察捜査とのかかわり
3、捜査指揮
4、長期公判
5、身柄拘束期間の長期化
について十分留意すべきだ
●最高検察庁の2事件についてのコメント
検察官は証拠を積み重ねることで真相を解明し、訴追して適正な科刑を実現することが使命
予断を廃して虚心坦懐に証拠に向き合い、自白に安易に頼ることは厳に慎み、幅広く収集した証拠に多方面から丹念に検討せねばならない
過去の冤罪事件では松本サリン事件でマスコミの暴走で厳しい取調べを受けた河野義行さん事件がある なんと洗面所に置かれた洗剤などが凶器にされかかったというのだから
思い込み、予断捜査というのは恐ろしい テレビのニュース番組などでは河野さん宅付近の縮尺模型まで作り、いかにも河野さんが犯人ということを人気キャスターが
面白おかしく解説したものだ それで国民の側もなぜ?河野さんを逮捕しないのか?という世論が沸騰、まさに作られる犯罪の見本のような事件が松本サリン事件だった
河野さんが名門の家系だから逮捕されないのではないか?などと、したり顔で解説するニュース・コメンテーターまで登場したものだった
マスコミと警察の合作による冤罪事件だったが、結局、オウム真理教が犯人ということが後でわかった 河野さん宅から押収した洗剤などでサリンは製造可能だと
力説していた毒物専門家などは、今頃、どうしているんだろうか?そういった怪しげな専門家を登場させたテレビ局に責任は無いのか?
富山痴漢冤罪服役事件も、証拠といえば被害者が作ったモンタージュに逮捕された男性が似ているということだけ、被害者のレイプを受けた女性も加害男性の
顔をロクに覚えていなかったのだろう 実にイイカゲンなモンタージュが作られたようだ 当初、被害者がサバイバルナイフで脅されたというのに男性宅にあったのは
単なる果物ナイフだけ、果物ナイフくらいはどの家庭でもある、ところがこの果物ナイフが強引に凶器に仕立てられ、裁判でもそれが凶器と認められてしまった
このあたりになると、裁判は本当に真実を見極める努力をしているのか?極めて疑わしくなる 単に流れ作業的に事務的に処理しているだけではないか?という疑いが出る
しかも、この裁判には国選といえども弁護士がついている この国選弁護士はいかなる弁護活動をしたのか?この点についても日弁連は詳しく調査、報告してもらいたいものだ
鹿児島選挙違反全員無罪事件も最高検察庁も「捜査態勢は質量ともに見劣りしたため捜査が後手に回った」と言い訳をしているが、これでは言い訳にもならない
「捜査態勢は質量ともに見劣りしたため捜査が後手に回った」というのは捜査する側の責任であって、国民の側の責任ではない
「捜査態勢は質量ともに見劣りしたため捜査が後手に回った」にならないよう、日ごろから厳しく指導監督する義務が検察には当然あるだろう
「捜査態勢は質量ともに見劣りしたため捜査が後手に回った」、こういうことが冤罪の免罪符になるようなら、国家、及び、行政機構というものは存立出来ない
行政機構、司法行政など総合的に根本から見直さねばならない由々しき事態のようだ この報告書を読んで逆にショックを受けた国民も多数いるだろう
●2007年7月27日(金)●
和歌山毒カレー事件が発生してから9年経過した 46歳の元保険外交員女が1審、2審ともに死刑判決、現在は最高裁に上告中のようだが、この死刑という
判決にはひっかかる なぜなら直接的な証拠、物証が何も無いからだ 間接的な証拠、近隣住民の証言やテレビのワイドショーなどの録画などはあるが
犯行を直接裏付けるものが何も無い これで死刑判決がよく出たものだと思う 4人が死亡ということだが当初は保健所が食中毒と思って、そういう治療方法をした
後で砒素中毒とわかったらしいが、食中毒と砒素中毒では治療法がまったく逆、治療法を間違ったことも4人死亡の原因ではないか?という説もある
家宅捜査でも確定的な証拠は出なかったようだ 松本サリン河野さん事件でも洗面所のトイレ洗浄剤などを凶器にした取調べが行われたようだが、見込み捜査
思い込み捜査、勘違い捜査もけっこう多いようだ 元保険外交員宅はその後、地元不良少年などによる放火で焼失したようだが、なんだかイヤものを感じさせる
今度は弁護士が山口県光市の母子殺人事件の弁護士に変わったようだが、いずれにしても物証が皆無に等しいような状況の中での死刑判決というのは、いかがなものか?
上告趣意書では別の住民の実名を挙げて、反論しているようだが直接的証拠の無い事件だけに、もっと詳しく慎重に捜査すべき事案だろう
マスコミのワイドショーに先導されての見込み捜査という傾向もうかがえる事件だけに、冷静な判断が求められる事件だろう 不審な点が多すぎる事件のようだ
確たる物証もなしに、死刑判決というのは如何なものか?
●2007年7月24日(火)●
日弁連が、「欧米、アジアを問わず、取調べの可視化は世界的な潮流、可視化もなく、弁護人の立会いもなく完全な密室にしているのは日本だけだ」と
捜査当局のかたくなな姿勢を批判している 日弁連の「取調べの可視化実現本部」事務局長は「検察のビデオ撮影の試行と警察による取調べの問題を
きっちり検証して、立法の動きを働きかけたいとしている
最近の富山痴漢冤罪服役事件や無罪が確定した鹿児島県の大量選挙違反事件や福岡県の北方事件などの冤罪事件多発を見ると、日本も諸外国を見習って
取調べ状況などのビデオ撮影制度を導入すべきだろう あらゆる犯罪の中で冤罪というのが一番悪い 社会を不安定化させる一番のものだろう
昔は「99人の真犯人を捕り逃しても、1人の冤罪者を作るな」という教訓が生きていたようだが、最近はそういう教訓が生きていないのか?冤罪の
オンパレードのようだ とくに富山県氷見署の強姦冤罪服役事件はひどい 容疑者の言い分をまったく聞かず、誤った先入観で暴走に次ぐ暴走で逮捕から
有罪、確定、服役まで敷かれたレールの上を走ったようだ 普通は弁護士や検察官や裁判官などのチェック機能が働くはずだが、まったく働かず、有罪が確定
服役してしまった しかも逮捕のきっかけがこの容疑者が勤めていたタクシー会社の社員がモンタージュ写真を見て、容疑者がよく似ていると通報したのが
キッカケだという 強姦にあった女性も恐らく面通しをしているだろうが、どんな感じの男だったかくらいは、わかりそうに思うが人間に記憶は頼りないのか?
ここでもわからなかった 鳥取県で捕まった男は50代の土木労務者で、現在40歳の冤罪被害者と年齢もかなり違う クツのサイズも大きく違う
誤った先入観、見込み捜査、いったん走り始めると途中で暴走がとまらなくなったものだろうが、それにしても冤罪被害者は気の毒だ 取調べ中に父親が死亡
家族もお前が犯人に間違いないといっていると捜査官に責められたという これはよくある手口のようで、家族からなんらかの調書をあらかじめ取ることが多いようだ
それを武器に容疑者を責めて自供させるという手口が、どうも横行しているようだ 容疑者は一番頼りになるはずの家族からも見放された、と、自暴自棄になるようだ
この家族から調書を取るという手口が、何件か裁判にもなっているようだ 勝手に調書の内容を書き換えてるという訴えが何件か起こされ、損害賠償請求なども
起こっているようだ 一般的には事件などなじみの薄いことなので家族なども慌てふためき、安易に印鑑を押したりすることもあるようだが、それが将来、
取り返しのつかないことを引き起こすことがあるようだ 富山の冤罪被害者の父親の死亡なども、そういったことに関係があるのかな?と推察している
いずれにしても、富山の強姦冤罪服役事件は冤罪がハッキリしており、捜査の経過も再審や損害賠償請求訴訟などの中で比較的、ハッキリ出てくることだろう
この事件には今後とも注目して、冤罪事件が起こった要因、背景、捜査の実態なども詳しく調べていきたいと思っている
いずれにしても、取調べの完全ビデオ撮影は必要だろう 先進国で導入していないのは日本くらいのものだろう 冤罪防止のためにも絶対に可視化は必要だろう
●2007年7月21日(土)●
富山県警の痴漢冤罪服役事件の再審裁判の第2回公判があった 40歳の無実男性が取調官などが被害者宅の見取り図を鉛筆書きしたものをボールペンで
なぞるように強要されたとか、手をつかまれて書かされたとか証言した 事件当時は自宅から電話していたというアリバイを主張したが捜査官に聞き入れられなかったと
証言した また取調官への恐怖から除草剤を飲んで自殺を図ったこともあると証言した 取調官の証人申請を再度申請したが、藤田敏裁判長は再審は
「有罪か?無罪か?を判断する場に過ぎない」と申請を却下した 40歳無実男性は記者会見で「血も涙も無い裁判官だ」と強く非難した
また、冤罪発覚後に富山地検が40歳無実男性を地検に呼び出し「当時の取調官や検察官を恨んでいない」という調書を作成したことについて
「検察官の誘導、強い恨みを持っている」と語った
結局、再審裁判も早く片をつけてしまおう、隠蔽できることは出来るだけ隠蔽してしまおうという意欲だけは感じられるが一番大事な真実の解明という意欲は
まったく感じられない 冤罪を生む体質はまったく変わっていないようだ 取調べ状況がどうだったか?真相解明の一番のキーポイントだが、取調官が出廷しなければ
真実解明など出来るわけがない 出廷させて詳細に犯行を法廷で証言させるべきだろう そうすると公文書として残るので犯行状況の検討も出来る
これでは無実の男性が怒るのは無理は無い この無実男性の父親は無実男性の警察の取調べ中に死亡したようだが、これでは父親の無念さも浮かばれないだろう
まったく反省しているところが見えてこない 相変わらずの隠蔽体質、冤罪量産体質のようだ まったく変わっていないと断定せざるを得ない
●07.20富山地裁高岡支部(藤田敏裁判長)で痴漢冤罪服役事件の40歳男性が取調官の誘導を証言、取調官の再度の証人申請却下を「血も涙も無い」と強く批判
●07.17富山県警による強姦冤罪服役事件の再審裁判の40歳被害者の弁護団が捜査の実態解明のため、県警取調官の証人尋問を再申請する方針を固めた
●2007.07.12富山強姦冤罪事件の40歳被害者の男性が再審で藤田敏裁判長が捜査官の証人尋問を認めなかったため国と富山県を相手取り国家賠償訴訟提訴
●2007年6月24日(日)●
富山県警氷見署の痴漢事件の冤罪事件の再審が始まったが、裁判官は取調官の証人申請は却下した つまり氷見署の担当刑事が証人として法廷に登場する必要は無いとの
判断だが、この決定には疑問が残る 裁判の一番の任務は真実の発見だが、それにはこの担当捜査官の証言は欠かせないだろう いわば検察にしても裁判所にしても
大きなミスをしたわけだが、そのミスの原因を探るのではなく、出来るだけ早く終わらせて一件落着させたいということだろうか?そもそも最初の立件からして
検察、裁判官にしても真実の発見が第一という考え方でやっておれば冤罪は起こらなかっただろう 現に冤罪被害者は拘置前の弁解録取では一度は無実だと訴えている
国選弁護人にも無実を訴えている ところがそれで警察に帰ってから担当刑事にどやしつけられ、「自白を翻しません」という念書まで取られている
後は、冤罪づくりのレールに乗って、判決、収監というところまで流れ作業的に進んだようだ 弁護士にしても職務怠慢を責められても、やむを得ないだろう
これでは、何のための弁護士かということにもなる 今度の再審では弁護士は代わったようだが、裁判所に、真実の解明の意欲などは毛ほども感じられない
今度の態度も以前の冤罪を引き起こした裁判となんら変わらない 裁判官の評価がスピード結審、いかに効率的に裁判を処理するかに変わっているようだが、昔の裁判官のほうが
骨があったというか、人間味があったように思える 最近の裁判を見ると、早く処理しようという意欲だけは感じられるが、真実の究明意欲はまったく感じられない
過去に民事の裁判は何度か経験しており、数年前には仮処分の審尋で審尋室で裁判官と向き合ったことがあるが、その担当裁判官は弁護士とは話はするが、こちらとは
あまり話をしないという態度で困惑したことがある 以前の民事裁判で和解室で裁判官と話したときは、割合、親切な口調でそういう偉そうな態度はしなかった
担当裁判官によって、かなり態度が違うものかもしれないが、一般国民を小ばかにしているような裁判官が増えているのではないか? 法律知識の無い素人は黙ってろ!と
いうような裁判官が増えているのではないか?裁判官制度の導入もあるようだが、一般国民を小ばかにするような態度を取るような裁判官は罷免すべきだろう
ネット上で情報収集してみても、やはり同じように弁護士とは話をするが当事者の一般国民とはロクに口もきかないという態度の裁判官がけっこう多いようだ
アメリカなどでは、村々が裁判官を雇って、巡回裁判所というのを開設して村で裁判を行っていたという経緯の中で、その役割、民主的な役割をよく理解できるが
日本の場合は、公務員一般に見られる態度だが、お上意識などというヘンな意識があって、妙に威張っている連中が多い 誰から給料を貰っているのか考えてみろと言いたい
なんだか、給料が天から降ってくるものと勘違いしている公務員が多いようで、この当たりが日本特殊論の元凶だろう アメリカの場合は保安官にしても教師にしても
裁判官にしても、村人が金を出し合って雇っているということがスッキリとわかる仕組みだが、日本の場合は歴史的にその当たりを誤魔化して、お上だなどと
教育しているものだから、トンチンカンなことを言う、またするという公務員が多いようだ 最近の典型例では社会保険庁の職員たちだろう
村人の期待に応えない、保安官、教師、裁判官などは村人が任意に罷免できる それが民主主義のルールだろう 国民の期待に応えない、応える意欲の無い公務員は
ドンドン、罷免、免職、退職、辞職してもらいたいものだ アメリカから民主主義のよくわかった保安官、教師、裁判官を日本に連れてきたいくらいだ
●2007年6月21日(木)●
富山県警の冤罪痴漢事件の再審が始まる 典型的な冤罪事件だけに注目される 冤罪で逮捕された現在40歳の男性が日弁連のシンポジウムでパネラーとして
発言し、取調べの内容などが明らかになりつつある 事件は02年1月の10代女性の自宅侵入強姦事件と3月の強姦未遂事件だが、この男性が捕まったのは
被害者の10代女性が作ったモンタージュ写真、この男性は運転手だが、このモンタージュ写真を見たタクシー会社がよく似た運転手がいると垂れ込んだ
それっといって任意聴取、3日目に自白した 10代被害女性がギザギザのついたサバイバルナイフで脅されたと最初証言した 40歳男性宅を捜査したが
サバイバルナイフは見つからず、果物ナイフを押収した 女性をしばったとされるヒモも見つからずビニールヒモを押収した 裁判ではこれが凶器と認定された
男性は当初否認したが、「親類もみんな、お前が犯人に間違いないといっている」とか、死んだ母親の写真を持たされ、「やってないといえるのか、死んだ母親も
泣いてるぞ」と捜査官から責められたという この家族が認めていると責める手口はたしか、冤罪の鹿児島県警でも使われた手口で冤罪づくりの常套手段なのかもしれない
その後、一度は裁判官や検事や弁護士に「やってない」と訴えたが、氷見署に戻ったら取調官に怒鳴られ「自白を覆さない」という念書を書かされたという
自白は被害社宅の見取り図など行っていないわけだから書けるはずもないが取調官に両手を持たれて書かされたという クツの絵も描かされ証拠採用されたという
現場には28センチのクツ跡が残っていたが、男性のクツのサイズは24.5センチとかなり小さいが犯行時、大きなクツを犯人がわざと履くことがあるという主張が
そのまま通ったという また2回目の3月の強姦未遂事件の時間のころ、男性は自宅から電話していたので通話記録を調べればアリバイが成立したはずだが、
通話記録は調べられなかったという 幸いこの事件は服役後、真犯人が別の事件で捕まって自供、40歳男性の冤罪がハッキリしたわけだが、これが真犯人が
出なかったら、この40歳男性は一生、強姦事件の犯人ということで不遇な一生をおくることになっただろう この事件は典型的な冤罪事件、しかもハッキリとした
冤罪事件だ 今後、裁判の中で冤罪の構図がハッキリ出てくるだろうが、今後とも、この事件には注目して追跡していきたい
富山県警氷見署が、2002年4月15日に強姦未遂事件で誤認逮捕、3年間服役した39歳男性の再審請求の開始決定が
富山地裁高岡支部でなされた
この冤罪で逮捕された39歳男性は、任意聴取では2日間、否認したが3日目に容疑を認め逮捕され、3年間服役、2005年1月に
福井刑務所を仮出所した
ところが2007年1月に鳥取県警が逮捕した51歳の男が、富山県の強姦、強姦未遂事件も自供、服役した39歳男性が無実であることが発覚した
この事件は幸いにも、真犯人が現れて39歳の男性の無実が証明されたが、これが真犯人が現れなかったらどうだろう
一生、晴れることのない無念を抱えたまま、生き続けねばならないことになっていた
この39歳男性は、逮捕の翌日、富山地検で検察官、弁護士、裁判官に犯行の否認を申し立てているが2002年5月5日処分保留後で
釈放後、今度は強姦容疑で再逮捕されている その後、公判では犯行を認めたが、真実の発見には至らず3年の実刑判決が下った
逮捕の理由もモンタージュ写真に似ている、ポリグラフでクロと出たなどだが、犯行現場のクツ跡が39歳男性のクツのサイズ25センチより
3センチも大きい28センチであるにも関わらず「犯人は犯行時、わざと大きなクツを履くことがある」という理由で考慮されなかった
また、2002年3月中旬の強姦未遂事件の犯行時間前後に、39歳男性は自宅から2回電話をかけており、発信記録が残っていることから
その時、詳しく真面目に捜査していれば逮捕には疑問符がついていたことだろう
見込み捜査、思い込み捜査、強圧的な捜査の怖さをマザマザと感じさせる事件だ
この富山県警氷見署の強姦、同未遂事件の冤罪事件を時系列で追ってみよう
●富山県警氷見署が引き起こした冤罪強姦事件の推移
2002年1月半ば 富山県内で39歳男性の逮捕容疑の強姦事件が発生(真犯人は石川県内で土木作業員をしていた51歳男性)
2002年3月半ば 富山県内で強姦未遂事件発生、この時39歳男性が自宅から2回電話(真犯人は石川県内で土木作業員をしていた51歳男性)
2002年4月8日 富山県警氷見署が3月半ばの強姦未遂事件で39歳男性を8時間任意聴取
2002年4月14日 強姦未遂事件で39歳男性を9時間任意聴取、この時、兄宅に電話して「認めさせられてしまう」と泣きじゃくる
2002年4月15日 富山県警氷見署が3回目の事情聴取、39歳男性が容疑を認め、逮捕される
2002年4月16日 富山地検に送致、この時39歳男性は、検察官、弁護士、裁判官に犯行を否認する
2002年5月5日 処分保留で釈放後、今度は強姦容疑で再逮捕される
2002年5月24日 強姦罪で起訴される
2002年6月13日 強姦未遂罪で起訴される
2002年11月27日 富山地裁高岡支部で懲役3年の実刑判決
2005年1月 富山県警氷見署に強姦事件で誤認逮捕された39歳の無実の男性が福井刑務所を仮出所
2006年8月 鳥取県警が強制わいせつ容疑で松江市の無職の51歳の男性を逮捕
2006年10月 富山県警氷見署が2002年の富山県内の強姦事件、強姦未遂事件の容疑で松江市の無職の51歳の男性を逮捕
2006年11月半ば 鳥取県警が逮捕した51歳男性が福井県の強姦、強姦未遂事件を自供した(現場のクツ跡が一致した)
2007年1月19日 富山県警が39歳男性を誤認逮捕したことを認める
2007年1月23日 富山県警幹部と富山地検検察官が冤罪で逮捕、服役した39歳男性に謝罪
2007年7月26日 富山県警本部長と富山地検検事正が、冤罪で逮捕服役した39歳男性に謝罪
2007年2月9日 富山地検高岡支部が、39歳男性の無罪を求め再審請求
誤認逮捕、3年服役した39歳男性は、親族の話によると、おとなしい性格で自己主張が得意ではないという性格のようだ
誤認逮捕された39歳男性は父親と2人暮らしで、事件後、父親は亡くなったという
親族が、判決の1ヶ月前に面会に行ったところ、39歳男性の顔からは一切の表情が消え、無言のまま涙を流し続けていたという
単に謝罪して済む問題ではないように思えるが、担当した捜査官などの処分の問題などは、まだ話が出ていないようだ
39歳男性は逮捕後の地検送致で一度は、検察官、弁護士、裁判官に犯行を否認しているのにも関わらず、その後の公判で
真実の発見には至らず、3年の実刑判決が確定、服役した 男性の絶望感も深いだろうが、司法の病根の根も深いと思わざるを得ない
こういった冤罪事件は社会に計り知れない不安感をもたらす、「100人の真犯人を取り逃がすとも、1人の冤罪者を作るべからず」の
格言を司法関係者は、いま一度、よくかみ締めるべきだろう
こういうことでは、日本では、おちおち安心して市民生活も出来ない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
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