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トウモロコシ、小麦、大豆、米などの世界価格が高騰して、買えなくなった貧困層は飢えという危機に直面しているが、穀物を扱う世界のアグリビジネス企業は
価格高騰の恩恵を受けて、業績が絶好調、各社とも巨利を上げていることがわかった
食料価格高騰の原因は、ヘッジファンドなどの投資が不安定な株式市場から、食料や燃料などの投資に向かっているためだが、この流れは止まりそうも無い
ロンドンのヘッジファンド、パンポロニック・キャピタル・マネージメントLLP社のラース・ステファンセン氏は
「コモディティとエネルギー市場は成長を続けており、変動が大きく不安定なので、ヘッジファンドにとって素晴らしい投資先であり、利益を得るチャンスがより高い」と
説明する こういったヘッジファンドの動向から世界の食料価格とエネルギー価格が高騰、そのせいで世界の貧困層が食料の入手が不可能になってきているのが現実だ
このことをイギリスや世界のマスコミは「サイレント・ツナミ 静かなる津波」と表現しているが、確かにこの津波は世界の国を静かに襲っているようだ
●世界の穀物価格の2006年初頭からの値上がり率
・コメ △217%上昇
・小麦・穀類 △136%上昇
・トウモロコシ △125%上昇
・大豆 △107%上昇
軒並み、世界の主要な食料価格が高騰したせいで、アグリビジネス各社は大儲けという状態になっているようだ
●世界のアグリビジネスの1〜3月期利益(ウオールストリート・ジャーナル4月30日)
・カーギル社 前年同期比△89%増 10億300万ドル
・ブシゲ社 前年同期比△1964%増 2億8900万ドル
・モザイク社(カリウム・アンモニウム・燐酸などの肥料) 前年同期比△1134%増 5億2000万ドル
・ディアー社 3億6900万ドル
・モンサント社(穀物種と除草剤) 直近前期比△200%増 11億3000万ドル
世界のアグリビジネス大手は食料価格高騰で受けに入っており、各社は前年比で数倍の巨額の利益を上げる見込みだ
アメリカ最大の穀物商社のADMアーチャー・ダニエル・ミッドランド社は、過去1年で利益を460億ドルから3660億ドルと7倍にした
上記の会社以外でも、シンジェンタAG、デュポン、ダウ・ケミカルなど化学肥料関連の会社も軒並み業績が絶好調になっているようだ
世界の穀物在庫は1970年以来の最低レベルになっているところへ、行き場を失ったヘッジファンドの投機資金が食料やエネルギー市場に流れ込み、価格が高騰した
シカゴのコール・パートナー社の試算では、ヘッジファンドの参入はシカゴ商品取引所だけで550億ドル(今年の1月比△25%増)に達するとしている
ドイツ銀行では短期間でトウモロコシの価格が2倍、小麦の価格が△80%上昇と予測している
そのせいで、世界の貧困層が買いたくても、お金が無いので高くて買えない、飢餓という状態に陥っているのに対し、世界のアグリビジネス企業が大儲けという構図のようだ
価格高騰の基本構図は当分、変わりそうもないので価格高騰の悪循環が続き、飢餓に苦しむ人口が増える傾向は止まらないだろう
日本の場合は、コメの価格が世界的に見て異常に高いため、それが自然障壁となって今のところは他の国ほどのダメージは無いようだが、小麦価格、ガソリン価格など
高騰しているので、ジワジワと「サイレント・ツナミ」に襲われることだろう 目の前に来た「食糧危機」というところだろうか?
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