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食料とエネルギーの高騰が世界の国に社会不安を引き起こしているようだ ハイチ共和国はカリブ海にある人口780万人ほどの小さな国だが、食料価格の高騰で
今年4月にデモが発生、ついには暴動に発展して多数の死傷者を出し、アレクシス首相(当時)が辞任に追い込まれた
怒りの震源地になったのが首都ポルトープランスのスラム街シテソレイユ、ここの市場では泥に小麦や油などを混ぜて天日干しにした泥クッキーが売られている
飢えをしのぐのに今までは見向きもされなかった泥クッキーだが、1枚7円ほどと激安価格などで今ではよく売れるようだ
世界の最貧国クラスのハイチは食料の半分を輸入に頼り、国民の8割が1日2ドル(200円)以下で暮らす そこにコメ価格1キロ1ドルくらいだったのが
今年の4月には2倍まで急騰した それで「もう生きていけない」と市民がデモをやったわけだが、今は国連機関の援助などでやや落ち着いてきたようだ
世界銀行のゼーリック総裁は「食料とエネルギー価格の急騰のため、世界の33カ国が社会不安の危機に直面している 食料価格は今後何年にも渡って高く
不安定な状態が続くだろう」と語っている
またWFP国連食料計画のジョゼット・シーラン事務局長は国境を越えて広がる食糧危機を「沈黙する津波 The silent tsunami」と名づけ
アメリカ上院外交委員会で「ハイチでは泥クッキー(マッドケーキ)さえ値上がりしている」と証言している
世界に広がる食料価格の高騰だが、主犯はアメリカのトウモロコシを原料にしたバイオエタノール燃料の増産と見られている
アメリカ大統領の経済諮問委員会のエドワード・ラジアー委員長は「コーン・エタノールの増産は過去1年間で食料価格全体を3%上げたに過ぎない」と反論している
また、USTRアメリカ通商代表部の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の農業交渉官のジョセフ・グラウバー氏は「小麦はオーストラリアで干ばつ
コメは生産国の輸出規制、トウモロコシはエタノールの増産と穀物の価格上昇にはそれぞれ原因がある これらの現象が同時に起きたことが問題なのだ」と反論している
識者はアメリカのコーンエタノール増産、高騰がきっかけになって他食料価格も高騰したと見ているようだ
原油などの世界的な高騰、食料価格の高騰などで、世界の国々も防衛策に走っているようで
・リビア(世界有数の産油国だが、穀物の90%を輸入に頼る)は、ウクライナから10万ヘクタールの農地を借りる交渉
・中国 中南米やアフリカなどの数カ国と農地の購入を交渉
・アルゼンチン 小麦の輸出を制限
・ベトナム コメの輸出を制限
・ロシア 小麦の輸出を制限
・インド コメの輸出を停止
などなど、食糧確保政策に一斉に走り出しているようだ 日本の場合はハイチの食料自給率50%より低い40%程度だが、幸い主食のコメは100%自給できており
価格が世界的に見て、異常に高いことから、ベトナムなどの輸出停止の影響などは今のところは出ていないようだ
しかし、小麦価格やトウモロコシ価格の高騰が日本の食品価格の値上げといった現象を起こしており、ガソリン価格の急騰とも合わせ、今後、厳しい局面も予想される
世界的に、エネルギー確保、食料確保に各国が狂奔しているという状態であり、日本にもその影響がだんだんと出てくることが予想される
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