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元特捜検事を懲戒処分 株売買めぐり大阪弁護士会 2007年05月23日 17:45 【共同通信】 大阪弁護士会は23日、同会所属の田中森一被告(63)=上告中=が、顧客に根拠のない説明をし、無価値の株券を買い取らせたなどとして、 18日付で業務停止3カ月の懲戒処分にしたと発表した。 田中被告は、東京、大阪両地検の元特捜検事。石油卸売商社「石橋産業」側から約179億円の約束手形をだまし取ったとして、 元不動産管理会社代表許永中被告(60)とともに詐欺罪に問われ、無罪を主張したが1、2審で実刑判決を受けた。 同会によると、田中被告は2001年4月ごろ、顧問契約を結んでいた大阪市の男性に、知的財産管理などをする東京の会社を「近く必ず上場でき、 株価の値上がりは確実」と説明。男性は同年9月、10株を1000万円で買い取った。 04年5月の男性の問い合わせには「名義は書き換えた」とうそを回答。その後、返金請求にも応じなかったという。
●7月11日(水)●
ライブドア事件について「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」田中森一著に以下のように書かれている
マスコミには、カネ儲けをするためなら何をやってもいい、という昨今の風潮に警鐘を鳴らすために事件化したといった論調を見受けるが 検察がそんな迂遠な動機から立件したとは思えない 体制の一翼を担う放送局を、ホリエモンのようなうろんな輩に握らせるわけにはいかない という検察上層部の判断があってこその立件だろうライブドア事件でホリエモンはまだ裁判を係争中だが、ライブドア事件は日本列島に大騒動を巻き起こしたものだが、立件の動機は上記のようなものだろう
東京地検特捜部では、ヒラ検事がマスコミと接触することを禁じている 情報漏洩を防ぐためだろう しかし、私にとって最大の情報源はマスコミだったから、 付き合わないわけにはいかない それどころか、親しい新聞記者には官舎のカギまで渡していた「今日、遅くなるから、メシを炊いといてくれんかな」 そこまで話せる記者もいた 記者たちは喜んで食事の用意をしてくれる 向こうにとっては、特ダネが欲しいからだろうが、こちらも情報をもらえる 双方メリットがあるわけだが、こんなことを上司に話せるわけがない検事と新聞記者は持ちつ持たれつの関係のようだが、ライブドアが事件になるずっと前に某大手新聞記者が24時間張り付いているということを聞いたとき
●7月8日(日)●
「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」田中森一著の終わりのほうに、こういうことが書かれている
「この国はエスタブリッシュメントとアウトローの双方が見えない部分で絡み合い、動いている 彼らはどこか似ている エスタブリッシュメントという
トップ階層から、アウトローと呼ばれる裏社会の住人にいたるまでの付き合いのなかから、それを感じた 表と裏の社会が一体となり、ことを運ぶその現場を
この目で何度も見てきた しかし、実はその深層については、私などが踏み入ることのできない、彼らだけの領域だということかもしれない」
著者の田中森一氏は1943年長崎県平戸の貧しい家に生まれ、岡山大学法学部在学中に一発で司法試験に合格、その後、検事になり数々の大事件を手がけた
代表的な事件としては東京地検特捜部時代に手がけた撚糸工連汚職、平和相互銀行の不正融資事件などがある 44歳で検事をやめ弁護士を大阪で開業
暴力団の大物などの弁護も引き受け、闇の守護神といわれていたが、2000年に石橋産業事件で東京地検に逮捕され起訴、現在、上告中だ
実録に近い本だけに書いていることはなかなかリアルだ 検事が大阪で開業する場合は、住友銀行と読売新聞が顧問先を責任を持って見つけるのが長年の慣習とか、
読売新聞幹部と大阪地検幹部が長年、打ち合わせとか飲食を続けているとか、書いていることはなかなか生々しい 事件の発端が新聞記者が持ってくる情報が多いとか
地検の捜査に実態についても書かれている また東京地検特捜部と大阪地検特捜部の捜査のやり方はかなり違うとも書いている 東京地検特捜部の場合は
幹部が作ったストーリーに合わせて一線の検事が捜査をするというのが一般的というようなことも書いている 大阪の場合は一線の検事の積み上げ型が多いようだ
いずれにしても、一般人は普通では経験しないことが多い、捜査の内幕、裁判の内幕、政治家の内幕、暴力団の内幕などが、かなりリアルに描かれている
今年、上半期に出版された本の中では一番、衝撃的な本だろう
●7月6日(金)●
新聞の広告に「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」田中森一著1700円というのが出ていたので、面白うそうだなと思って買って読んでみた 著者の田中森一氏は
元特捜部の検事で退官後、大阪で弁護士をやった人物だが、実録風の読み物で検事や弁護士の世界がリアルに描かれている なんといっても体験に根ざすものだけに
迫力がある 地検と警察の関係、検事と新聞記者の関係、特捜部内部での派閥抗争、退官後の弁護士活動でのヤクザとの関係、政治家との関係などなど
かなりリアルに描かれている 一般的にいろんな本が出版されているが、評論家などの出した本は体験に根ざさないだけに迫力の無い内容の本が多い
いわば、「畳の上での水練の名手」のような本が多い 評論家、第三者的なものでロクでも無い本が多い やはり「海にガバーと飛び込んでアップアップしながら
水泳を覚えた」という内容の本は、いい、悪いは別にして、それなりに迫力がある 今の世の中は「畳の上での水練の名手」ばかりが幅をきかせていて、迫力の無いことおびただしい
富士山に登るのに、富士山評論家の書いた本を何百冊読んでも、富士山には登れない やはり実際に富士山に登った経験のある人の話を聞くのが一番、役に立つ
ITベンチャーだなどとマスコミや行政が笛やタイコではやしたてたが、結果は無残なことが多い 学生ベンチャーなどというが、いかに頭がいい学生といっても
経験の無いことをやらせるわけだから、うまくいくわけがない また学校教育自体が、いかにいいサラリーマンを養成するかというカリキュラムになっており
経営者を育てるカリキュラムにはなっていない だから学生ベンチャーなど、やっても、たいていは失敗する
そんなにベンチャーがいいなら、公務員をやめて自分がベンチャーを起業してみればいい ちょうどプールでベンチャー起業家を泳がせ、マスコミ記者や行政は
プールの外で「頑張れ、頑張れ」と、はやしたてているだけという構図に似ている 背広を脱いでプールに飛び込もうとは一切しない
それでも、一人前に講釈だけは、したり顔で垂れる しかし平泳ぎもクロールもバタフライもやったことも無い連中が、水泳の講釈を垂れるようなもので迫力は全く無い
やはり、実際に泳いだ経験のある人の話でないと役には立たない 今の世の中は「畳の上での水練の名手」ばかりで、役に立たないクズみたいものが多いようだ
その点、「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」田中森一著は実体験に根ざした実録物だけに、迫力もあるし、示唆に富む内容になっている 久しぶりの良書のようだ