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農林水産省と厚生労働省の調べによると、アメリカのナショナルビーフ社(カリフォルニア州)で製造され、牛丼の「吉野家」が輸入した牛肉の中から
BSE(牛海綿状脳症)危険部位の脊柱の入ったショートロイン(腰肉)が、埼玉県の「吉野家」の加工工場で見つかった
ナショナルビーフ社は日本向けの輸出実績は2006年夏の輸入再開以来、1万1000トンとアメリカで最大の輸入先となっている
発見されたのは2007年8月に伊藤忠商事を介して輸入した700箱(17トン)の中の1箱に入っていた アメリカからの輸入再開の条件として
脳や脊髄などの特定危険部位を含まない肉に限る、また生後20ヶ月以下の牛肉に限るという厳しい条件をアメリカ側が遵守するというということを約束して
2006年夏に輸入が再開されたわけだが、約束が守られなかったということになる
スーパーのダイエーとマルエツもナショナルビーフ社のカリフォルニア工場から輸入した牛肉の販売を4月24日から販売を中止することを決定した
政府は2006年1月にBSEの特定危険部位の脳や脊髄などを含んだアメリカ産牛肉の輸入を禁止したが、アメリカからの強い圧力で2006年夏から輸入を再開した
また政府は2007年6月からそれまでの全頭検査から、サンプルだけを抽出して検査する抽出検査(1〜2%)に移行した
今回の特定危険部位牛肉はサンプルから漏れた牛肉と見られる 政府部内では現在1〜2%の抽出率を10%に引き上げることを検討している
農林水産省は、「今回は誤って混入した可能性が高いため、輸入停止の措置はとらない」としている
今回、伊藤忠商事を介して輸入されたアメリカ産牛肉は店頭には並んでいないが、アメリカの杜撰な検査体制などから既に日本に輸入され、消費された牛肉も
ある程度あると考えるのが当然だろう アメリカの食肉工場の従業員は不法移民なども混じっているといわれており、職業的練度が低いといわれている
また低賃金、重労働などに不満を持つ従業員も多いことから、労働モラルも低いと見られている そういった環境から検査がパーフェクトに行われているとは考えにくい
ある程度の検査ミス、見逃しなどが当然に起こるだろう 日本の消費者もそういう点も勘案しながら、牛肉の産地などをチェックする必要があるだろう
現在までは、オーストラリア産牛肉やカナダ産牛肉などではBSE(牛海綿状脳症)の発症例は報告されていない アメリカ産牛肉より、そちらのほうが安全だろう
いずれにしても、一度口の中に入った牛肉を吐き出すわけにはいかないのだから、牛肉の購入時点で産地をよくチェックすべきだろう
日本では20ヶ月以下の牛肉しか輸入しないことになっているが、実はメキシコからアメリカに輸入される牛が多数あることが判明
メキシコ生まれの牛は生育管理が出来ていないため、20ヶ月以下の牛かどうかを見分けることは不可能、目視で肉の熟成度を
調べるだけだという 日本のプリオン専門調査会(吉川泰弘座長)はメキシコ生まれの牛でもアメリカ産の飼料を食べていれば
アメリカ生まれの牛と同じような規制を求めたいとしている このため農林水産省にアメリカの食肉処理場のメキシコ牛の輸入状況の
確認を求めた カナダ産の牛は生育管理がされているため20ヶ月以下の牛は確認できるがメキシコ生まれの牛は確認できないとして
懸念が広がっている 今のところはメキシコではBSE狂牛病の発生は確認されていないという
すったもんだの挙句、いよいよまたアメリカ産牛肉が日本に輸入再開されることになった アメリカのブッシュ大統領はテキサス州の出身
テキサス州は肉牛の飼育の盛んなところだ またミートロビーとかビーフロビーといわれる共和党支持者の食肉業者の議会陳情活動も
昔から勢力を持っているともいわれる アメリカの食肉行政は日本と違って民間食肉業者が政治任命で食肉行政の長を勤める
そして大統領が共和党から民主党に代るとそれにつれて、食肉行政の長も代るという習慣がある それだけ民間食肉業者の影響力が
強いともいえる そういった中でアメリカ議会を中心に日本への輸入再開の圧力が強まったわけだが、ミートロビーの影響力の強さを
象徴しているともいえる 日本では専門家をまじえた検討委員会が検討したわけだが、2003年12月にBSE感染牛の発生で
輸入停止になっていたアメリカ産牛肉が2005年12月から特定危険部位などを除去して、検査してから輸入するということだったが
2006年1月20日に特定危険部位の背骨のついたアメリカ産牛肉が成田空港で発見された
そのため、再度輸入禁止になっていたが、アメリカからの再三の圧力でまたも輸入再開となった
アメリカが検査体制を強化して、それを農林水産省の役人が確認したので「安全性が確認された」ということで輸入再開となった
ところが、アメリカは農林水産省の検査の後、検査費用が1週間で100万ドルも掛かるということで、再び検査体制を10分の1に
縮小した が、このことは大手マスコミなどは報道していない
いったい、アメリカ産牛肉は安全なのか?狂牛病とは何なのか?もしかかったらどうなるのか?検証してみよう
●狂牛病 BSEの概要
名称 牛海綿状脳症(うし かいめんじょう のうしょう、英語ではBovine Spongiform Encephalopathy, BSE)
症状 牛の脳の中に空洞ができ、スポンジ(海綿)状になる病気である
原因 プリオンと呼ばれる蛋白質のみで構成された物質が原因だとする見解が主流
治療法 治療法は無い 日本国内で検査により陽性が確認された場合、家畜伝染病予防法に基づいた殺処分命令
人への感染 人のクロイツフェルト・ヤコブ病 (Creutzfeldt-Jakob disease, CJD) などを総称してTSE伝染性海綿状脳症
特定危険部位 脊髄、眼、脳、小腸の末端部分などの部位の摂取はリスクが高いと考えられている
人に感染した場合の潜伏期間 9年〜16年
●アメリカ産牛肉の概要
成牛頭数4200万頭
殺害頭数1年に3500万頭〜3600万頭
食肉業者最大手のタイソン・フーズ社など大手4社で80%のシェア
食肉処理方式ベルトコンベア方式 1時間に300頭〜400頭 12秒で1頭
食肉処理場職員 主にメキシコなどからの移民労働者、入れ替わりが激しく熟練労働者が育たない
食肉処理場の労働環境 猛スピードで牛を処理するため、肉などの飛散など日常茶飯事、労働環境劣悪
検査体制過去2年間に76万頭を検査、11週間に100万ドルも検査費用がかかるため10分の1に縮小
罹患率アメリカ農務省試算だと100万頭に1頭以下、4200万頭ぜんぶでも4〜7頭
生産履歴管理 アメリカでは牛の生産履歴管理はされていない(日本とヨーロッパは耳輪で生産管理)
ヘタリ牛の発見 牧場側の自首申告による(ヘタリ牛を牧場主がひそかに埋葬処分などは発見不可能)
肉骨粉 アメリカは牛の肉骨粉を牛に食べさせることは禁止しているが豚やニワトリなどには禁止していない
●日本の狂牛病チェック体制
JAS法(日本農林規格)生肉については、原産地表示を義務付けているが加工品には義務付けは無い
20ヶ月 20ヶ月未満の牛は安全だという医学的根拠は無い
ミンチ肉は特に危ない ミンチ牛には乳牛やいろんな肉が混ざっている可能性があるので危険
狂牛病BSEについては、原因にしても、人への感染にしてもわかっていないことが多い 原因もプリオンが原因ではないか?という
説が多いだけで、確定しているわけではない 学者によっては牛に食わせる牧草の化学肥料が多すぎるからではないか?という説を
打ち出している学者もいるほどである
治療法も現在のところはないので、発見したら殺処分ということになっている
アメリカの場合は、4200万頭というように飼育頭数が非常に多い 輸出には10%ほど回している
人口も2億8500万人と多いので、肉食主体のアメリカ人の胃袋をまかなうためには毎日、膨大な量の牛を処理しなければならない
そこで牛をベルトコンベアに上に乗せて、係員が担当の仕事をして出てくるときは製品になっているという仕組みである
アメリカのフォードの社長がシカゴの食肉処理場を見学して、車作りにベルトコンベア方式を導入したというほど合理的なシステムである
きつい、汚い仕事であるため、主に移民労働者などが仕事に従事しているが、労働環境が劣悪であるため熟練労働者が育たない
英語が話せるかどうかも怪しいもののようだ そういった中でアメリカ政府の指示などが徹底しなかったのも無理はないだろう
膨大な牛がいるため、生産管理もアメリカでは出来ていない この点では日本やヨーロッパよりも遅れている
また、アメリカの最大手の食肉業者のタイソンフーズ社の労組委員長でメキシコ移民のメルキアデス・ペイラさんが2004年の夏に
来日して語ったところによると、「12秒に1頭という猛スピードで牛を処理するため、労働環境は苛酷で肉や危険部位があちこち
飛び散っているというのが現状でとてもとても十分チェックできるような環境ではない」という 労働災害も頻発しているようだ
まさにアメリカの暗部というような労働環境のようだが、利潤追求に熱心なアメリカの食肉業者の面目躍如といったところだろう
いずれにしても、そういった環境で作られたアメリカ産牛肉がスーパーに並び、レストランやコンビニなどで売られるようになったわけだが
後は、消費者が自己責任で判断するほかないだろう レストランやコンビニの牛肉には原産地表示はJAS法では義務付けられていないようだ
ある専門家によると、対抗策は「食べないこと、これしかない」ということのようだ
●8月11日(金)●
いよいよアメリカ産牛肉がまた日本に輸入されるようになったわけだが、果たして食べても大丈夫なのだろうか?
日本政府はアメリカに職員を派遣して、チェック体制を確認したから大丈夫と言っているが、実はアメリカは日本の検査官が
検査してから、検査費用がかかりすぎる(1週間で100万ドル)という理由で検査体制を10分の1に縮小した
なんせアメリカの牛は成牛だけで4200万頭もいる もともと検査なんかできっこない また日本やヨーロッパでは
牛に耳輪がつけられ履歴管理がされているが、アメリカは履歴管理がされていない アメリカの牧場主にしてみれば、もしヘタリ牛が
出れば、それを正直に当局に報告すれば調査が入って他の牛までチェックされるだろう そうなれば大損害、そんなことは
ゴメン蒙りたいだろうから、ヘタリ牛は牧場の片隅にこっそり埋められることになる 牧場主にしてみれば当然だろう
また意外なことに日本やヨーロッパでは肉骨粉は今はもう禁止されているがアメリカではまだ禁止されていない
日本やヨーロッパでは肉骨粉は全面禁止だが、アメリカでは「反芻動物から反芻動物」への肉骨粉だけが禁止で牛の肉骨粉を
豚やニワトリに与えることは禁止されていない つまり牛の肉骨粉を食べた豚の肉骨粉をまた、牛が食べることも十分あるわけだ
というわけで、意外にずさんなのがアメリカの食肉管理だが、この食肉管理についてアメリカの最大手のタイソンフーズの社員の
証言がある タイソンフーズの労組委員長でメキシコからの移民のメルキアデス・ペイラさんが2004年の夏に来日して
語ったちころによると、「食肉工場では12秒に1頭という猛スピードで牛を処理しなければならず、検査なんてとてもとても」
という状況のようだ ベルトコンベアに乗せられた牛が次々に処理され、出て行くときには製品になっているわけだが、コンベアの
速度もけっこう速い T型フォード自動車の生産モデルになったくらいだ もし検査ばかりしてるとコンベア自体が止って
大損害が出るわけだから、検査なんかしたくない、やりたくないのが本音だろう
プリオンがたまりやすい特定危険部位は、脳、目、脊髄、腸などのようだが、食肉処理の工程でそれらが飛び散ることも
しょっちゅうあるという 一々飛び散った危険部位を取り除くなんていうことは物理的に不可能だという
恐ろしく劣悪な労働環境というのが実態のようだが、移民労働者を使うとうケースが多いようだ そのため従業員の入れ替わりも激しく
熟練労働者が育たない環境だと言う まあ恐ろしい労働環境で作られているアメリカの食肉のようだが、BSEになりたくない人は
敬遠したほうが賢明だろう 人柱志願の人は食べるのもよかろう ただしBSEにかかると治療法は無い あの世行きになるしかない